ケアマネ歴12年、介護福祉士歴8年。居宅ケアマネや施設ケアマネを含み、これまで4回の転職を経験。成功した転職もあれば、失敗した転職ありました。そんな転職経験を活かすため当ブログを立ち上げました。ケアマネジャーのお仕事や転職をサポートするセミナーに多数登壇。ケアマネジャー情報雑誌に掲載実績あり。保有資格は、介護支援専門員、社会福祉士、介護福祉士、介護事務、ケアクラーク、他。現在は千葉県内の主任ケアマネジャーとして千葉県内の地域包括支援センターで働いています。
ケアマネジャーの服装って何がおすすめ?好印象を与える身だしなみ
ケアマネジャー(介護支援専門員)には定められた制服がないため、毎日何を着るべきか迷うことがよくありますよね。制服がなくても、どんな格好でもよいわけではありません。ケアマネジャーにふさわしい服装を選ぶためのポイントを理解し、勤務先や訪問先のTPOに合わせた服装を選びましょう。
この記事では、ケアマネジャーが服装を選ぶ際のポイントや、おすすめの服装についてご紹介しています。毎日の服装選びで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ケアマネジャーの服装選びのポイント
一般的に、ケアマネジャーは介護施設の利用者様に最適なサービスを提供することが主な仕事です。服装についての厳格な規定はありませんが、どのような衣服でも良いわけではありません。以下、ケアマネジャーが服装に気を配るべきポイントについて詳しくご説明します。
服装はTPOに合わせて選ぶ
ケアマネジャーは、多岐にわたる業務を担当しています。役所で書類を取りに行ったり、介護施設や利用者宅を訪問することがあります。そのため、訪問する場所に応じた服装を選ぶ必要があります。例えば、役所での書類取得や利用者やその家族との打ち合わせには、フォーマルなスーツを選んで着用するべきです。一方、介護施設や自宅訪問にはカジュアルな服装が適しています。ですので、それぞれTPOに応じた服装選びが大切です。
上下ジャージのようなカジュアルすぎる服装はNG
利用者様やそのご家族がいる自宅に訪問する場合、急な事態に対応できるよう動きやすい服装を選ぶことが大切です。ただし、上下ジャージのようなカジュアルすぎる服装は避けるようにしましょう。代わりに、無地のスラックスや長さが適度なパンツを選ぶといいでしょう。伸縮生地もおすすめです。
スーツのようなフォーマルも避けたい
カジュアルすぎない服装ということでスーツの着用を考える方もいることでしょう。しかし、スーツでは利用者様やそのご家族に威圧感を与えてしまうかもしれません。ケアマネジャーは、フォーマルすぎず、カジュアルすぎない服装が適切です。実際の現場では、ジャケットなどを上着に着用して、適度なフォーマル感を出すケアマネジャーがほとんどです。
ケアマネジャーにスクラブは不要
ケアマネジャーの服装で調べると「スクラブ(医療用白衣)がおすすめ」というページが表示されますが、はっきり断言します。不要です。スクラブは医師、看護師のような医療従事者が着用する衣服です。介護士でもスクラブを着ている人はいるかいないかというレベル。ケアマネジャーがスクラブなんか着て出勤したら笑われますので絶対に着ないようにして下さい。
ケアマネジャーの服装はオフィスカジュアルが最適
「フォーマルすぎず、カジュアルすぎない服装」という表現だけでは、具体的な服装のイメージが湧きにくいかもしれませんが、フォーマルとカジュアルの中間にちょうどいい言葉が「オフィスカジュアル」です。続いて、女性と男性の両方において、オフィスカジュアルの着こなしのポイントをご紹介します。
女性のオフィスカジュアルって?
女性のオフィスカジュアルのポイントは2つ。「相手に不快感を与えないこと」と「ベーシックカラーでまとめること」です。過度な露出は相手に不快感を与える可能性があります。
また、派手な色合いを取り入れることも避けた方が無難です。全体的にベーシックカラーでまとめることで、好印象を与えられます。襟付きのジャケットを上手に取り入れることで、動きやすく、オフィスに適したカジュアルな服装を実現できます。
男性のオフィスカジュアルって?
男性のケアマネジャーは、スーツを着用することが求められる場面もありますが、時にはオフィスカジュアルが適しています。男性のオフィスカジュアルでは、清潔感が大切です。汚れた服装やカジュアルすぎる服装は避け、襟付きの上着をスラックスやチノパンと合わせることで、動きやすいオフィスカジュアルな装いになります。
ケアマネジャーが気を付けるべき身だしなみ
ケアマネジャーは第一印象は極めて重要です。良い印象を与えるためには、服装にも気を遣うことが重要ですが、それ以上に身だしなみにも注意する必要があります。以下では、ケアマネジャーが忘れずに押さえておくべき身だしなみのポイントをご紹介します。
髪型
身だしなみの中でも、頭髪は特に注意が必要です。髪は清潔感が最も重要であると言われています。ケアマネジャーは、高齢者と近距離でコミュニケーションをとることが多いため、頭髪のフケや臭いには気を配る必要があります。さらに、高齢者は派手な髪色に嫌悪感を抱くことが多いため、自然な黒色や茶色が望ましいです。髪が長い場合は、きちんとまとめることが大切です。
メイク
日常生活において、洗顔や歯磨きは欠かせないものです。また、女性の場合は、薄めのメイクを基本として、勤務中も化粧崩れに気を付けましょう。男性の場合は、毎日ヒゲを剃るようにし、少しの気遣いで印象は大きく変わります。
爪やネイル
仕事をする上で、書類を確認するときや手を出す機会が多くなります。手を頻繁に洗ったり、消毒することで手荒れが気になる方は、ハンドクリームを使って手のケアをしましょう。また、ケアマネジャーとしては、爪が長すぎると不適切なので注意が必要です。爪を短く切ったり、控えめなネイルにすることで、相手に不快感を与えないように気をつけましょう。
靴や靴下
ケアマネジャーは、利用者宅への訪問が多いため、靴や靴下の状態にも注意する必要があります。靴の汚れやすり減り、靴下やストッキングの穴あきなどは、利用者やその家族にも目立ってしまいます。女性の場合、ハイヒールなどは避けることが望ましいです。ヒールがすり減っていたり、他の靴よりも目立っていると印象が悪くなってしまいますので、普段履きの靴を選ぶようにしましょう。
アクセサリー
高齢者と接する場合には、アクセサリーにも注意が必要です。不要なピアスやネックレスは外すことをおすすめします。また、結婚指輪などを着用する場合には、雑菌が繁殖しやすいこともあり、定期的に消毒することが大切です。ただし、施設によっては指輪の着用が許可されている場合もあるので、事前に確認しておくことが望ましいです。
体臭や香水
多くの人が、柔軟剤やタバコの臭いに敏感です。自分自身は大丈夫でも、他人の臭いには気を遣うことがあるかもしれません。柔軟剤を使っている場合は、同僚など自分以外の人に臭いが強すぎないか確認してもらうことで安心できます。香水もつけすぎはNGです。また、利用者様の自宅を訪問する前にはタバコを避けるなど、相手に不快感を与えないよう注意してください。
シーンに合わせて服装を変えてみるのもおすすめ
ケアマネジャーの服装には、「フォーマル過ぎず、カジュアル過ぎない」が基本です。ポロシャツとスラックスなど、きちんと感がありながらも動きやすさを考慮したオフィスカジュアルな服装を選びましょう。
TPOによってはスーツが適していることもありますが、いつでもスーツを着用すると利用者やその家族に威圧感を与えてしまう可能性があります。心配事や不安を話しやすい雰囲気を作るためには、堅苦しい服装は避けた方がよいでしょう。相手がリラックスできるよう、カジュアルな服装にするとよいでしょう。
ただし、カジュアルすぎる服装は職務中にはふさわしくありません。ジャージなどは動きやすくてもだらしなく見え、利用者様やそのご家族から信頼を得られなくなる可能性があります。 フォーマルとカジュアルのバランスが難しいと感じる場合は、「もし自分が利用者様やそのご家族だったら」という視点で考えてみてください。「最初の打ち合わせにはスーツ、自宅訪問の際はポロシャツ」というように、シーンに合わせて服装を変えてみるのもおすすめです。
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